頭皮の匂いを消す!【シャンプーマッサージの方法】とは?
シャンプーを使った頭の洗い方は、両手10本の指の腹(指紋側)を、シャンプー泡を介して、頭皮をモミモミするマッサージのようなものです。
つまり、下から順に「頭皮+シャンプー泡+指の腹」の構成となります。この3層構成は、シャンプーのマッサージが終わるまで常に意識してください。
シャンプーを泡立てた後、毛穴から顔を覗かせているであろう、多くの皮脂君たちをイメージしながら、頭皮を優しく、時にはしっかり、マッサージするように洗います。
ただ、シャンプーの前段階(予洗い1分+頭皮クレンジング+湯舟に浸かる10~15分)で、すでに皮脂が浮き上がって落としやすい環境が整っているので、シャンプーで頭皮を洗う際には、それほど力はいりません。
「皆さん、指先10本に同時に力を入れて下さい!」を実際にやってみて下さい。
指先10本が、手の甲側ではなく、手のひらの内側に少し曲がるかと思います。そして、まるで幼児や子供をあやす時に、怪獣(お化け)が出たぞー!ガオー!とやる時の、あの指先の形、何かを掴むような、あの形が大事です。
但し、爪は立てません。そして、頭を掴むように、指の腹(指紋側)を頭皮に当ててモミモミ動かすように使います。
10本の指を一斉に動かし、まるで頭皮全体をマッサージするかのように、頭頂部である、つむじを起点にして、前後左右に両手と指を動かします。
つむじの前の方、つむじの後ろの方、つむじの左右、と少しずつ洗う場所を微妙にずらしながら、10本の指で、毛の生えている領域全体を、満遍なくカバーするようにモミモミします。指が触れない頭皮の場所を作らないことが、ドライヤーの時に臭うことが無くなるポイントです。
基本的には、指の腹である第1関節を使いますが、ずっと使い続けると疲れるので、第2関節、第3関節、手のひらも、頭皮に当てて使います。指先の緻密な作業だけでなく、両手のひらでのダイナミックなマッサージも織り交ぜます。
頭皮の匂いを消す!【シャンプーの方法】とは?
上述の順番を整理しますと、以下になります。
①シャンプーを泡立てる。
②毛穴から顔を覗かせる皮脂群をイメージする。
③折り曲げた両手10本の指の腹を使って、頭を掴むように(抱えるように)、指の腹を頭皮に当てる。
④10本の指を一斉にモミモミと動かす。
⑤つむじを起点に、前後左右と、洗う場所を微妙にずらしていく。
⑥毛の生える領域全体をモミモミして、指が一切触れない頭皮の場所を作らない。
⑦緻密に、時にはダイナミックに。力はそれほど要らない。
おすすめの市販シャンプーとは?
ドラッグストア市販のシャンプー1(おすすめ)
「オクトシャンプー」(医薬部外品) ライオン(株)
この商品は、『頭皮脂君』の頭皮の汗臭を防いでくれる効果は比較的あるかと思います。べたつきを取り除き、すっきりと洗いあげて、匂いをデオドラントしてくれます。それは、クラリアント社製の「オクトピロックス」という薬用成分を配合しており、殺菌・抗酸化作用があります。
色々なシャンプーを試して使用しましたが、安定感が一番あり、私のお気に入りの1つです。
ドラッグストア市販のシャンプー2
「デオコ スカルプケア シャンプー」(化粧品) ロート製薬(株)
この商品は、化粧品のため、汗臭防止効果の代表格である殺菌成分の「イソプロピルメチルフェノール」が入っていないのが1つ目の特徴です。
また、ラクトンの香りにより、毛髪や頭皮の不快臭を抑え、皮脂を取り除くのに重要な泡が、極め細かく、従来の、匂い防止系の「医薬部外品」シャンプーとは違うアプローチが、2つ目の特徴です。
また、本商品は、『頭皮脂君』でお悩みの女性を完全にターゲットにしている気がします。ただ、私も通称「デオコおじさん」として、時々使用していました。香りが好きという訳ではなく、香りによって不快臭を抑えてくれる効果を優先した結果となります。
ただ、やはり女性向けの香りが満点の商品なのと、コスパが良くないので、私はオクトシャンプーの使用に安住しています。
暗記すべき、医薬部外品シャンプーの代表的な有効成分
シャンプーには、医薬部外品と化粧品の分類があり、成分の有効性が認められた場合、医薬部外品となります。頭皮の匂いに悩む方は、この成分関係にも詳しくなるべきですが、先ずは代表的な有効成分は、以下の表の通りで、6点ほどしかないので暗記してしまいましょう。
有効性 | 成分 | 左記成分を含有する医薬部外品シャンプー他 |
殺菌 | ①イソプロピルメチルフェノール | ①デ・オウ 薬用スカルプケアシャンプー(ロート製薬) ②太陽のさちEX薬用シャンプー(マックス) |
②ミコナゾール硝酸塩 | ①フケミンU(ダリヤ) ②メディクイック(ロート製薬) ③コラージュフルフルネクスト(持田製薬) | |
③サリチル酸 | ①カダソンスカルプシャンプー(ワイズ製薬) ②スカルプD 薬用スカルプシャンプー オイリー(アンファー) | |
④ピロクトンオラミン | ①オクトシャンプー(ライオン) ②スカルプD 薬用スカルプシャンプー オイリー(アンファー) ③コラージュフルフルネクスト(持田製薬) | |
⑤ベンザルコニウム塩化物 | ①(※ボディソープ)デ・オウ 薬用クレンジングウォッシュ(ロート製薬) | |
抗炎症 | ⑥グリチルリチン酸ジカリウム | ①デ・オウ、メディクイック(ロート製薬) ②フケミンU(ダリヤ) ③カダソンスカルプシャンプー(ワイズ製薬) ④ミノン(第一三共) ⑤スカルプD 薬用スカルプシャンプー オイリー(アンファー) ⑥太陽のさちEX薬用シャンプー(マックス) |
殺菌成分としては、主に5種類あり、①イソプロピルメチルフェノール ②ミコナゾール硝酸塩 ③サリチル酸 ④ピロクトンオラミン ⑤ベンザルコニウム塩化物、です。その成分が含有したスカルプシャンプーは、表の右側に記載しています。
尚、ベンザルコニウム塩化物を有効成分とするシャンプーは見かけませんが、脇汗用や足の裏用の制汗グッズには良く出てくるものです。そして、抗炎症作用のある成分は、グリチルリチン酸ジカリウムが代表的です。
頭皮の匂いに悩む方に、私からおすすめしている「オクトシャンプー」は、抗菌・抗酸化作用のある④ピロクトンオラミン(オクトピロックス)を含有しています。
尚、「デオコシャンプー」は「有効成分」が入っていないので、医薬部外品ではなく、化粧品になりますので、上記表には載ってこないです。
頭皮の匂いを消す!【シャンプーの代表的な界面活性剤】
シャンプーの代表的な界面活性剤の概要は以下の通りです。
界面活性剤は種類が色々あり、シャンプーへの配合も色々な組み合わせがあり、活性剤そのものの呼び方も色々とあるので、ややこしいです。
泡立ち、洗浄力、皮膚刺激 | 名称 | |
高級アルコール系 | ◎、◎、△ | ①ラウリル硫酸・・・ ②ラウレス硫酸・・・ ③ラウリルベンゼンスルホン酸・・・ |
系 オレフィンスルホン酸 | ◎、〇、△ | ①オレフィン(C14-16)スルホン酸・・・ |
石鹸系 | 〇、〇、〇 | ①脂肪酸・・・ ②ラウレス-4カルボン酸・・・ ③石鹸・・・ |
ベタイン系 | 〇、△、◎ | ①・・・ベタイン |
アミノ酸 | △、△、〇 | ①ココイル・・・ ②ラウロイル・・・ |
私のように「頭皮がオイリー肌」で、「敏感肌ではない人」は、上記の「高級アルコール系」「オレフィンスルホン酸系」の使用で宜しいかと思います。泡立ちと洗浄力があります。
尚、ロート製薬の「デオコ スカルプケア シャンプー」も、ライオンの「オクトシャンプー」も、以下配合の通り、基本的には高洗浄力領域のシャンプーです。
よく、皮脂の過剰分泌を促さないよう、洗浄力が弱い「アミノ酸系」のシャンプーを薦めているサイトを見かけます。
ただ、頭皮のニオイで悩む方に人気の「デオコ」や「オクトシャンプー」自体、高洗浄力領域のシャンプーなのです。
※デオコ=4種類ほどの界面活性剤を配合
(1)ラウレス硫酸Na
(2)オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
(3)ラウリルヒドロキシスルタイン
(4)コカミドDEA
オクトシャンプー=6種類ほどの界面活性剤を配合
(1)ラウレス硫酸Na
(2)ラウリン酸アミドプロピルベタイン液
(3)POEラウリン酸エタノールアミド
(4)POE水添ヒマシ油
(5)ラウリルジメチルアミンオキシド液
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル