髪の生乾きの匂いにお悩みの、1人目からのご寄稿
①『頭髪異臭君』 | 1年タイプ |
② 性別・年代 | 女性・40代 |
③ 頭皮環境 | 普通 |
④ ペンネーム | メガネ 様 |
⑤ お住まい | 日本 |
具体的な症状
私がこの症状に悩むようになったのは、高校入学後すぐのことでした。「なんだか最近、髪から変なニオイがするな」と。塩素のような、サビ臭いような、生臭いような、外臭いような、とても不快なニオイなのですが、日によって強く感じたり、逆に全くしなくなったりするので、あまり気に留めず過ごしていました。
季節が変わって夏になり、教室の窓が開けっぱなしの状態になると、その不快なニオイは強さを増し、毎日続くようになりました。ですが、窓が閉まっている部屋に入るとそのニオイは徐々に消え、気にならなくなり、また、雨の日や風が弱い日、そもそも、風にさえ当たらなければ臭くならないという、聞いたこともない不思議な症状が、ある日突然起こるようになったのです。
「風に当たると髪がにおう」ことを自覚し、本格的に悩みだしたのと同じころ、クラスメイトの「なんか、この教室、変なニオイがしない?」という会話が聞こえてきました。
私のことだ。泣きたい気持ちを堪え、恥ずかしくてどうしてよいか分からず、誰にも相談できず、ただただ改善されることを祈って待つしかできなかったわけですが、いつまで経っても風に当たるとニオイが出るこの症状は続きました。
悲しく辛かった出来事
ニオイでいじめられることもなく、無事に学生生活を終えた私は、この症状をなるべく他人に知られないようにするための行動を取り、諦めなければならなかったことも沢山ありました。
少しでも風に当たると、におうようになるので、移動用に車を購入。同じ理由で、職場や美容室、歯医者など、人との距離が近くなり、長時間過ごさなくてはいけないような場所は、窓がないところ、を最重要事項としました。
キャンプ、ビアガーデン、花火大会、お花見、友人との旅行など、外で行われる楽しいお誘いは全て断るしかなく、何度も何度も誘ってくれたAさんからは「私のことが嫌いなんだね」と怒らせ、嫌われたときは、とても悲しい思いをしました。
本来の私は人と関わるのが好きで、家でじっとしているのも好きではなかったのですが、外で人に会うとニオイが気になり疲弊し、また人と親しくなり会う頻度が増えてくると、必ず外での遊びの話しになってくるので、もう人と深く関わることもやめてしまいました。
今はそれも気楽で良いのですが、このニオイ問題が無かったら、どんな人生を送っていたのかと思うと苦しくなります。この悩みを打ち明けた家族にも、私のせいで我慢させてしまったことが沢山あります。私がいることでみんなの邪魔をしている、消えてしまいたい、と何度思ったかわかりません。
また、一体自分の体に何が起こっているのか、もうこのままではだめだ、何とかしなくては…
そう思った私は、意を決して皮膚科を受診し、この症状を先生に話しました。
先生は一瞬無言になり「頭ちゃんと洗えてます?」と聞いてきました。続けて「いやー、聞いたことがない」と繰り返し、「頭皮、診ますね」と告げ、髪を雑にかき分けながら「うん、問題ないですね。大丈夫。気のせいだと思いますよ、お大事に」 診察室に入って2分くらいだったでしょうか。信じてもらえないどころか、相手にすらされませんでした。
そしてこの事がトラウマとなり、その後、私がこの症状で病院へ行くことはありませんでした。
ニオイ解決に向けて、試行錯誤した事
私がこの症状を発症したときは、ネット環境もなく、調べようがありませんでした。夏になるとテレビや雑誌でニオイ対策が紹介されるので、そこで紹介された商品をメモし試してみましたが、効果はありませんでした。
弱酸性シャンプー、酢リンス、ミョウバン、石鹸シャンプー、ヘアフレグランス、美容室専売シャンプー、 毎日お湯に浸かる、すぐ髪を乾かす、「髪から異臭がする」と検索するとこのような対策方法が紹介されているのですが、頭皮臭には効果があるかも?の内容ばかりで、頭髪異臭を解決できそうな回答は無く、諦めかけていたときにこちらのサイトを見つけました。
髪の生乾きの匂いにお悩みの、2人目からのご寄稿
①『頭髪異臭君』 | 1年タイプ |
② 性別・年代 | 女性・20代 |
③ 頭皮環境 | やや脂性 |
④ ペンネーム | 食パン 様 |
⑤ お住まい | 関東地方 |
具体的な症状
今となってはいつから始まった症状なのか定かではありませんが、恐らく悩み始めは高校入学時期くらいです。
悩みのピーク時はやはり高校時代で、電車や教室の中で臭いを強く感じました。臭いの種類は、日によって違うようで煙臭い、塩素臭い、埃臭いなど様々です。
また運動で汗をかいた後は、頭皮の皮脂臭も相まってさらに臭いがきつくなるように思います。
悲しく辛かった出来事
恋愛の選択肢は、この症状がある時点で最初から無く、寂しい青春時代でした。
友人に相談したことはありませんが、恐らくいつも一緒に帰っていた友人達は臭いに気づいていたと思います。特に電車に乗るときは、密閉された空間で距離も近いため臭いを感じやすかったのではないかと思います(それでもずっと仲良くしてくれた友達には感謝と申し訳なさでいっぱいです)。
母と姉には相談したことがありますが、真面目に受け止めてはいません。母によると、父が脂性肌で頭皮の臭いが強いため、元々姉も私もある程度頭皮の臭いがするそうです。そのため、私の「髪や頭皮が臭う」という訴えは、ただの頭皮の皮脂臭として受け止められているでしょう。ちなみに姉は、全く頭髪異臭君の症状はありませんし、皮脂の臭いも毎日シャワーをすれば気にならない程度です。理解できない症状を何度も言われる方も困ってしまいますので、それ以降はこの悩みについて特に話していません。人に言って理解されにくいことは、この症状の厄介な点だと思います。
高校時代は、毎朝電車に乗ることが苦痛でした。他人の匂いの話や、鼻をすすったり、こすったりする動作に敏感になっていたのは、精神的にも良くない状況だったと思います。今では大分神経が図太くなったのか、さほど気にしなくなりました。
ですが今でも写真撮影と、友人と隣り合わせで電車の座席に座るのは苦手です。
ニオイ解決に向けて、試行錯誤した事
高校時代はお金が無かったので、毎授業後トイレに駆け込み、ウェットティッシュや制汗シートで髪の毛を拭いていました。効果は気休め程度です。
大学に入りバイトを始めてからは、ドライシャンプーやせっけんシャンプー、クエン酸リンス、炭酸シャンプーなど沢山の商品を試しましたが、どれも効果がなく、お金の無駄遣いに終わりました。
ミルボンの炭酸シャンプーは、口コミ評価がとても高く期待していたのですが、私の症状には全く効果がなく価格も高いだけに非常に落胆しました。美容院の方も絶賛されている商品なので、普通の頭皮の皮脂臭には効果が期待できるかもしれないです。
髪が生乾きのニオイにお悩みの、3人目からのご寄稿
①『頭髪異臭君』 | 1年タイプ |
② 性別・年代 | 女性・20代 |
③ 頭皮環境 | やや脂性 |
④ ペンネーム | れい 様 |
⑤ お住まい | 関東地方 |
具体的な症状
私は現在、髪から異臭が発生するという問題に長年悩まされております。記憶が曖昧ですが、中学1年生の部活の時に悩み始めたので、もう10年以上になります。
悲しく辛かった出来事
日々の生活で何をするにも匂いを気になってしまい行動が制限されます。例えば通勤の際は電車で座った時に隣の人に異臭を感じられないか、すれ違う時に異臭を感じられてないか等、毎日何かしらの精神的苦痛を味わいます。
ニオイ解決に向けて、試行錯誤した事
数々の市販のシャンプー/リンス、ヘアスプレーの使用、生活習慣の見直し、皮膚科や美容師への相談など、あらゆる方法を試してきましたが、いずれも効果がなく、原因の特定にも至っておりません。皮膚科で”汗をかいていない状態でも髪から匂いがする”という相談をしたところ、原因が分からないということで汎用的な漢方を処方されましたが依然として効果はありませんでした。
この症状についてインターネットを通じて情報を収集したところ、私と同じような悩みを抱えている方が一定数存在することが分かりました。しかし、現状では確立された治療法や対策がなく、多くの方が改善策を見つけられずに苦しんでいます。
このような症状の原因が何にあるのか、また、どのような対策を講じれば改善するのかを明らかにするために、国や研究機関のご協力をお願いできないかと考えております。
もし可能であれば、医学的・科学的な調査や研究を進めていただき、解決策を見出していただければ幸いです。何卒、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
髪が生乾きのニオイにお悩みの、4人目からのご寄稿
①『頭髪異臭君』 | 1年タイプ |
② 性別・年代 | 女性・30代 |
③ 頭皮環境 | 普通 |
④ ペンネーム | なつ 様 |
⑤ お住まい | 東北地方 |
具体的な症状
暑い夏が終わり乾燥した風が吹き始める9月頃から、風に当たると髪の毛の不快なニオイがするという症状です。
洗髪に関係なく、風に当たるとニオイがします。
主に秋~冬の寒い季節に顕著ですが、暖かくなり始める3月~5月頃にも同様の症状に悩まされています。
とにかく強風と乾燥状態が強敵で、風に当たると数分もしないうちに、ツンとした塩素臭を感じます。
また、湿気を感じる日や 6月~8月の汗をかきやすい季節は、乾燥せず上記の悩みは無くなりますが、梅雨の時期、湿度の高い日は症状が軽くなることもあれば、塩素臭ではなく生臭いニオイを感じることもあります。
朝起きた時点(部屋にいる状況)で『今日はニオイが出る日だ』と分かることもあるくらいで、屋外で風に触れた後、屋内に入った際は、やはりニオイを強く感じます。
ですが屋内で数分過ごしているうちに、さっきまでの不快なニオイが無くなる(弱まる)こともあり、何故なんだろうと不思議に思います。
日によって差はありますが、ほんの数秒でも風に当たるとニオイが発生する、とても厄介な症状です。
悲しく辛かった出来事
思い返してみると、この症状に気付いたのは中学生の頃でした。
高校生の時には行事で長時間屋外に居る状況があり、隣に座っていた友人が風のニオイを感じ、「なんか塩素臭い」と呟いたことが最初の出来事でした。友人なりに私を傷付けないようにと配慮しながらも、事実を伝えようとしたのかもしれません。
また、電車通学で車両に乗った瞬間、同じようなニオイを周囲から感じることがあり(特に冬の暖房の効いた電車)、これが分かるということは、逆に自分のニオイも気付かれているんだろうなと感じ落胆することもありました。
屋外から密閉された空間(教室や会社)に入るという状況を、いつも憂鬱に感じながら生活してきました。
ニオイ解決に向けて、試行錯誤した事
・シャンプー、コンディショナーの色々な種類を試す。
→商品により症状が緩和されたり、なぜか使い初めは多少効果を感じるものがあっても、持続性は無し。
・洗髪やドライヤーの仕方に気を付ける。
→ネットで一番よく見る回答ですが、美容室で洗髪~ドライヤーをした帰りでも、外に出た直後になることもあるので効果無し。
・美容師さんに相談。
→洗髪やドライヤーの仕方についてアドバイスされるも原因不明。ニオイ対策に整髪料の提案をされ、根本的な問題の解決には至らず。
・ワックスやオイル、ヘアコロン等の整髪料で香りをカバーする。
→ごまかせることもあるが、状況によりニオイが混ざってしまい逆効果。
・髪を水で濡らすかウェットティッシュで拭く。
→一時的に症状は緩和されるが、人と会う前に毎回これをするのは、時間的、気持ち的にも負担になってしまう。
・人とすれ違う時や、人の近くになる(席に座る、席から立ち上がる等の)時、なるべく頭を動かさずニオイに気付かれないよう意識する。
→毎回意識しなければいけないのが辛く、恐らくそれでも気付かれているはず。(泣)
思い付く限りでは上記のような対策をしてきました。とにかくネットで何度も検索し様々な記事を読むものの、『それはもう既に試したんだよな…』と思ったり『やっても意味が無い』と試す前から分かることばかりで、有力な情報に全く辿り着けずにいました。
髪のニオイの悩み解決のために
何故、この悩みは解決できないのか?
私は一年タイプではなく冬タイプですが、この問題を大幅に軽減するのに35年かかりました。解決できない理由として以下2つあるかと思います。
①社会そのものが『頭髪異臭君』の存在すら認識できていないのが現状
②個人で突破するには問題の難易度が極めて高い
医療関係者やヘアケアメーカー、美容関係者、一般人が、この症状を聞いても、希少性も高く、摩訶不思議な症状でもあるため、理解できないと思います。
また、『頭髪異臭君』は、人に隠したいコンプレックス系の症状です。なので、社会そのものが希少性の高い『頭髪異臭君』の存在すら認識できず、解決を目指そうという機運にもつながりません。一方で『頭髪異臭君』の個人個人はそれぞれの生活の中で、今でも悩み苦しんでいる状況。これが社会全体の構図で、仮に人に打ち明けても、全く理解されない症状のため、「強迫観念では?」「自臭症では?」という結論を出されてしまう、悲しい一面もあります。打ち明けることが出来たとしても、本当に信用できる人間にしか伝えられない、悲しい症状かもしれません。
原因は、外気がトリガー
この『頭髪異臭君』のトリガーは、外気です。外に出て、特に風に当たると、室内に入った瞬間に不快なニオイが発生します。特に自転車で移動した後は、外気をいっぱい受けるので、その分、不快なニオイが強くなります。この章の「一年タイプ」は、冬は不快なニオイが顕著ですが、春・夏・秋も問題になります。
この症状は、非常に希少性・秘匿性・解決難易度が高いので、積極的に情報発信し、情報共有し、各方面の専門家のご協力を頂きながら、科学的・医学的にメカニズムの解明をすすめ、最終的に解決に結び付けたいと考えています。