髪の生臭いニオイにお悩みの、1人目からのご寄稿
①『頭髪異臭君』 | 冬タイプ |
② 性別・年代 | 男性・40代 |
③ 頭皮環境 | やや乾燥 |
④ ペンネーム | いいにく 様 |
⑤ お住まい | 甲信越地方 |
具体的な症状
私の『頭髪異臭』が発生するのは、例年決まって11月から3月あたり。つまり1年の三分の一近く、この臭い問題に悩まされ過ごしているわけで、なかなかのストレスである。
臭いのピークは、12月中旬〜2月中旬の1番冷え込む時期。この季節特有の、冷たい北風を少しでも浴びれば、鉄のような青臭い、なんとも不快な臭いが、頭から漂ってしまう。自分でもはっきり自覚出来るほどなので、周囲の人は一体どれ位、不快な臭いを感じているのだろうか。室内に入れば時間と共に少しずつ臭いは落ち着いていくのだが、電車などは人と接近するし、逃げ場がなくとても辛い。鼻をすするなど、ちょっとした他人の反応が気になり、この時期は精神的にとても疲れる。
辛く悲しかった出来事
1月のある寒い日、以前気になっていた女性から唐突にメールが届いた。私が資格試験に合格したことを友人から聞き、ぜひお祝いしたいとのお誘いだった。
日程を決める段になり、『頭髪異臭』への不安が頭をよぎる。症状の和らぐ3月での打診も考えたが、結局、早く祝って欲しい気持ちが勝り、2月に飲みに行く約束をした。
そして迎えた当日、駅近のお店を選んだのも虚しく、真冬のビル風は私に容赦なかった。駅から少し歩いて入店すると、隠しきれない強さの『頭髪異臭』が・・・。やばい。それ以降は臭いへの意識と、3月にすれば良かったという後悔で、心ここに在らず。楽しみだった飲み会は、こうして悲しい冬の思い出になった。
ニオイ解決に向けて、試行錯誤した事
『頭髪異臭』を解決すべく、今まで様々な試行錯誤を繰り返してきた。
まずシャンプーはネットで色々と調べては買い、手当たり次第に使ってみた。弱アミノ酸やら、洗浄力強めのもの、炭酸シャンプー、薬用を売りにした商品など評判の良いものは、価格が高くてもひたすら試した。洗髪はブラッシング後に熱すぎないお湯で入念に予洗い、丁寧に泡立てたシャンプーで洗ってから念入りにすすぎ、ドライヤーを振りながら、頭皮が乾燥しすぎないよう乾かす。
その他には運動と入浴による発汗の促進、健康的な睡眠時間の確保、動物性タンパク質やジャンクフードを控えて、腸内環境を整えるなどの生活習慣改善からのアプローチなどなど。
髪や頭皮に良さそうな情報を調べて、工夫を繰り返したが、労力の割にやらないよりはマシ程度の効果に終わり、徒労感と大量のシャンプーだけが手元に残った。
髪の生臭いニオイにお悩みの、2人目からのご寄稿
①『頭髪異臭君』 | 冬タイプ |
② 性別・年代 | 女性・20代 |
③ 頭皮環境 | 普通 |
ペンネーム | ④あか 様 |
⑤ お住まい | 北陸地方 |
具体的な症状
私の場合、温度や湿度、その場の環境によって、ニオイの特徴や強度が変わってくるという、なんとも厄介な症状です。
<春から夏 > ジャガイモっぽいニオイだけど、普通に頭皮っぽいニオイとも言える感じで、日常生活に支障をきたす程では無い。
<冬(約15℃以下)> 春夏とはまた違う、頭皮のニオイと冬の乾燥や寒さが影響した感じのニオイ。独特のニオイで人に近づくのがちょっと怖い。
<石油ストーブの着いている部屋> 一番最悪。自分の皮脂と石油ストーブのニオイが掛け合わさったような、独特で、自分でも不快になるくらいのニオイ。夕方から夜以降は、指で擦って嗅がなくてもニオイが分かるくらい。服の首元にもニオイが着いて、何回も着ていると洗濯しても臭いがとれなくなってくる。不思議な事にエアコン暖房の場所では発生せず、外やストーブの着いていない部屋でも、この臭いは発生しない。
悲しく辛かった出来事
ニオイがし始めた中学2年の頃は、周囲の友達に「くさっ」とからかうように言われたこともありましたし、周りに匂いの話をしている人がいたら、私の事を話しているんじゃないかと、怖くなることが今でもあります。
私は皮膚科に3件相談しましたが、私の最大の悩みである石油ストーブのみに発症する問題への直接的な回答はなく、「しっかり洗えていない、皮脂の過剰分泌」など、ネットでも散々見た、いつも通りの回答でした・・・。
他に相談できる人もおらず、解決もできていないので、常に周りの人にクサイと思われていないか、気にしなくちゃいけないのが本当に苦しいです。 臭くないと自分で思う時でも、自分の鼻が慣れてしまっただけで、周りからしたら臭うんじゃないか、相手は普通にしてくれているけれど、もしかしてクサいって思ってるんじゃないか、と疑心暗鬼になっていくし、ニオイを自覚している時なんて、人と接近するのが本当に怖いです。夕方から夜にかけてニオイがかなりひどくなるので、当然、夜中まで友達と遊ぶこともできませんし・・・
気になる人がいても、冬場だとニオイの不安が邪魔をして、アプローチもできないし、自分の場合、冬場というだけでもニオイが気になるのに、石油ストーブの着いた空間で一緒になる可能性や、ましてや近づく可能性を考えたら、怖くて、思うように行動できないのが、本当に悲しいというか、やるせなさしかないです・・・。
なんでこんなに、ニオイに人生を振り回されなくちゃいけないんだろうと、何度も思います。
ニオイ解決に向けて、試行錯誤した事
・正しい洗髪
・頭皮用化粧水(春夏のニオイには少しだけ効果あり)
・ホホバオイル (最初は効果はあったものの、使って一ヶ月も経つと効果がなくなった)
・頭皮マッサージ
・縮毛矯正
・食生活
・汗をかく習慣をつける
髪の生臭いニオイにお悩みの、3人目からのご寄稿
①『頭髪異臭君』 | 冬タイプ |
② 性別・年代 | 女性・40代 |
③ 頭皮環境 | やや脂性 |
④ ペンネーム | 黒鯛 様 |
⑤ お住まい | 九州地方 |
具体的な症状
・寝返りを打つ度に臭いが気になる(枕カバー毎日替えているのに、洗髪しているのに)。
・朝シャンしても、外気に触れると1時間もしないうちに独特の臭いを放っている。
・ちょっとした体勢移動(運転中のカーブ、室内を歩いている時、しゃがんだ体勢から立ち上がる時、お辞儀をして顔を上げたタイミング等)でも臭っているのがよく分かる。
・洗髪時シャワーを頭皮に当てた瞬間、臭う&指先にも臭いがつく。
・臭いが風にのって、周囲に伝わっているのが自分で分かる。
悲しく辛かった出来事
臭いが気になって気になって、堂々と人と接する事が出来ていませんでした。
ドラマや漫画で、アフター5にワイワイ飲み会のシーンを観ると、私は夕方恐ろしいくらいの異臭で、誰とも接したくない(接せられない)ので、「何この人たち、凄い!羨ましい!」と思っていました。この人たちは、集まって楽しそうにして、人生満喫しているんだな・・・私には絶対無理だな・・・と、些細なところでネガティブ思考でした。
時間をかけて洗髪しているのに、どうして寝ている時から臭いがするの?と、眠っているのに寝返りの度に、毎晩悲しい気持ちになっていました。イベントがある日は朝シャンもしましたが、それでも昼前(外気に触れたら1時間もしないうち)には異臭がして、そのことばかりが気になって、イベント自体に集中できませんでした。周囲の人に臭いが伝わっているんだろうな、この人、臭いって思われているんだろうなと自分の事ばかり考えており、家族の特別な日なのに、そんな事ばかり考えている自分がものすごく嫌でした。
とにかく臭いが気になって、やりたい事が出来ていない日々でした。
精神的に本当に辛かったです。
ニオイ解決に向けて、試行錯誤した事
・湯シャン/数日洗髪しない
→異臭に脂臭が足されました。
・重曹とクエン酸で手作り炭酸洗髪
→頭皮のスッキリ感、臭いの軽減も感じましたが、毛髪からキューティクルが焼けたような臭いがしました。顔や首周りの肌荒れも起きました。
・常にステンレスを持ち歩く
→ポケットにステンレスの栓抜きを忍ばせて、トイレの度に頭皮を擦っていました(悲しい光景・・・惨め・・・)
・頭皮臭で検索して出てくる「商品を購入」→「変化無し」→「違うのを購入」→「変化無し」。高価なのに、効果無しの無限ループにはまりました。
・その他、頭皮マッサージ器、消臭サプリ、検索して出てきた解決策を色々試しましたが、小指程度の軽減止まりではっきりとした変化はありませんでした。
・毛髪も臭っている感があったので、ずっと短髪でいましたが、頭皮臭は相変わらずといったところでした。
・また、コンディショナーをすると、頭皮臭と混ざって、更に異臭になるので、ずっとシャンプーのみでした。
・美容室で相談したり、勇気を出して皮膚科を受診もしました。が、基本的な洗髪方法、頭皮に優しいシャンプーや保湿剤の紹介に留まり、皮膚科では「脂漏性湿疹では?」と塗布剤処方がありましたが、これといった改善に繋がりませんでした。
髪のニオイの悩み解決に向けて
何故、この悩みは解決できないのか?
私はこの問題を大幅に軽減するのに35年かかりました。解決できない理由として以下2つあるかと思います。
①社会そのものが『頭髪異臭君』の存在すら認識できていないのが現状
②個人で突破するには問題の難易度が極めて高い
医療関係者やシャンプーメーカー、ヘアケアメーカー、美容関係者、一般人が、この症状を聞いても、希少性も高く、摩訶不思議な症状でもあるため、理解できないと思います。
また、『頭髪異臭君』は、人に隠したいコンプレックス系の症状です。なので、社会そのものが希少性の高い『頭髪異臭君』の存在すら認識できず、解決を目指そうという機運にもつながりません。一方で『頭髪異臭君』の個人個人はそれぞれの生活の中で、今でも悩み苦しんでいる状況。これが社会全体の構図で、仮に人に打ち明けても、全く理解されない症状のため、「強迫観念では?」「自臭症では?」という結論を出されてしまう、悲しい一面もあります。打ち明けることが出来たとしても、本当に信用できる人間にしか伝えられない、悲しい症状かもしれません。
原因は、外気がトリガー
この『頭髪異臭君』のトリガーは、外気です。外に出て、特に風に当たると、室内に入った瞬間に不快なニオイが発生します。特に自転車で移動した後は、外気をいっぱい受けるので、その分、不快なニオイが強くなります。この章の「冬タイプ」は、冬のみに不快なニオイが発生しますが、夏を中心とした季節は問題になりません。著者である私もこの冬タイプ出身です。
この症状は、非常に希少性・秘匿性・解決難易度が高いので、積極的に情報発信し、情報共有し、各方面の専門家のご協力を頂きながら、科学的・医学的にメカニズムの解明をすすめ、最終的に解決に結び付けたいと考えています。