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【体験談⑪】髪の毛自体が臭い!髪が臭くなる匂いを軽減した私の知見

頭皮より、髪が臭い(くさい)!髪の匂いを体験するイラスト

<頭髪異臭君編:第2部・第11章> 

まず、明確にしたいこと

お読み頂く前に、まず明確にしたいのですが、あなたのお悩みは、以下、どちらでしょうか?

① 一般タイプ
(10人に2~3人)
頭皮が臭くなる悩み
② 特殊タイプ
(1000人に1人)
髪自体や頭が臭くなる悩み

上記1の方は、この記事は特殊過ぎるので合致せず、当サイト第1部が合致しています。

上記2の方は、この記事(第2部)が合致しているので、ご自分の悩みと照合しながら読んで頂ければと思います。

少し分かりづらいので、私が体験した、頭が臭い2種類の症状を以下の通り整理します。

頭が臭い分類表

髪自体が臭い【私の症状】

イラスト動画再生はこちら

 ↓

(頭皮よりも髪が臭い)

・私は、中学2年(13才)から、48才までの35年間、頭の臭い(頭皮というより髪自体や頭が臭い)に悩み続けました。

・私の場合、夏はまったく問題なく、冬のみに発症する、非常に特殊な症状です(人によっては季節に関係なく1年中の方や春のみの方もいらっしゃいます)。

・この臭いは「〇〇の匂い」と適切な言葉で断定するのが難しいのですが、とにかく、良い匂いではありません。

・外に出ると髪の毛自体が匂いを発生しますが、家の中で一日過ごせば匂いはそれほど問題にはなりません。

・また、数十分、時間が経つと、匂いは自然と消えたり、雨の日は比較的匂いが抑えられる不思議な一面もあります。

・社会に出たことのない中学生、世間の右も左も分からない中学生という若い頃、これから人生が本格的に始まるという時期に、いきなり何という重いハンディキャップを背負わされたことか。

・勉強と部活の両立、交友関係の良好な維持など、頑張ることが多い学生にはメカニズムの解明は難しく、問題の難易度としてもハードルが高すぎます。

・自分の意思とは無関係に、制御不能な『頭髪異臭君』の現象に、ただただ、振り回され続けました。

・試行錯誤を続けながらも、結局は有効打がなく、周囲の人に匂いがバレないように耐え忍ぶしかないこの辛さ、この悪夢、一体いつまで続くのか。

髪自体が臭くなる方の【ネットでの現状】

・髪が臭いというのは、頭皮が臭いのとは違うので、一般の方は全く理解できない症状です。

・この症状は、摩訶不思議な側面もありますので、経験しないと分からないのです。

・また、発症者数が少なく、コンプレックス系の悩みのため、人に隠したい心理も働き、秘匿性が高くなります。

・更に、解決の難易度が高すぎる面もあります(私は大幅に軽減するのに35年かかりました)。

・一番の問題は、やはり髪が臭くなる、匂いの表現の問題です。この症状を抱える個人個人が、自らの感性フィルターや語彙力を通じて、様々な表現をしており、ネット上で共通のキーワードとして悩みが蓄積されていかない問題があります。

・実際に、この特殊な症状『頭髪異臭君』と思われる方が、ネット上で使用している匂いの表現を集めてみました。

・ざっとネットで確認しただけでも『頭髪異臭君』に特有の匂いは以下表の通り、19個出てきました。

髪の嫌なニオイ(特殊症状)の具体的な表現(人それぞれ)の図解

・これら19個の言葉からイメージできるのは、独立した別々の匂いですが、実は『頭髪異臭君』に特有の1つの症状を、それぞれの経験者がそれぞれの感性や語彙力のフィルターを通じて表現していると思います。

・キーワードとなる言葉の統一すら出来ないので、ノウハウがネット上で蓄積もされないのが現状で、そのためネットでのQ&A系のサイトで質問者と回答者の間で、やりとりが空回りを起こす一因にもなっているとも考えています。

髪の臭いが発生する主な原因

髪や頭の臭いは単純に「頭皮の皮脂汚れ」では説明できません。私の体験と調査を踏まえると、次のような複数の要因が重なって発生していると考えています。

➊ 外気中の空中浮遊細菌の髪への影響

外気中には空中浮遊細菌(グラム陽性菌:マイクロコッカス、スタフィロコッカス、グラム陰性菌:シュードモナス、胞子形成菌:バシルス等)が含まれており、髪に付着します。いずれも土壌由来の細菌で、晴れた風の強い日は空中浮遊菌が髪にくっつきやすく、雨の日は細菌が浮遊できず地面に落とされるため髪からの不快臭が軽減します。天候による髪の不快臭の強弱は、多くの方が体感としてご存知かと思います。

また、毛髪側・頭皮側は、腸内環境の乱れによるガス成分や代謝産物、皮脂および頭皮の真菌(マラセチアやカンジダ真菌)と相互作用を起こし、独特の臭いを生じさせている可能性があります。

➋ 頭皮由来の真菌・皮脂成分と腸内環境の関与

臭いは頭皮表面の話だけでなく体内からも関与します。腸内環境の乱れによるガス成分や代謝産物が、血中に溶け込み、全身を巡り、頭皮の皮脂やガスおよび真菌が、毛細管現象のように毛先に向かって髪へ移動します。時間経過とともに毛先にこれらが移行し、10時間で1〜2cm、20時間で2〜4cmと進みます(あくまで目安で、皮脂の過剰分泌体質の場合、もう少し移動距離が多いかもしれません)。

また、「頭髪異臭君」の冬型では、温度上昇が不快臭の増幅装置となり、夕方〜夜にかけて臭いが強くなる傾向があります(通年型は様相が少し違うようです)。

❸ 腸内+頭皮の「二面ケア」が重要

体臭の原因は腸内環境と頭皮表面の両方にあり、どちらか片方だけのケアでは好転は難しいと考えています。別記事で好転体験のための具体的な対策(腸内ケア・頭皮ケア)を紹介しています。個人的には抗生物質により善玉菌が少なくなり日和見菌だったカンジダが増殖して発症する、腸カンジダ症を私の場合は考えています。

➍ 社会的理解不足と標準治療の限界

「髪が臭う」という症状は一般常識の外にあり、医学的にも理解されにくいのが現実です。皮膚科診療ガイドラインには「頭皮臭・毛髪臭」という概念自体が存在せず、標準治療の枠組みからも外れています。

そのため、皮膚科医やネットの未経験者の意見だけに頼るのではなく、オーソモレキュラー療法や栄養療法へのアクセス、自らの情報収集、ChatGPT(有料版かつ最新)のような横断的かつ体系的な知識ツールの活用(皮膚+腸+肝+代謝+栄養)が、回復への鍵になると私は考えています。

(ただし、有用性はあくまで「使い方次第」です。入力情報が少なかったりすると時々トンチンカンな回答をするケースもありますが、事前に与える情報の質と量に加え、単発で終わらず多角的に掘り下げて質問することが重要です。結局のところ、質問力と理解力が成果を左右しますので、あくまで自己責任です)

別の記事で詳細の対処法をご案内していますので、確認してみて下さい。