<頭髪異臭君編:第2部・第9章>
まず、明確にしたいこと
お読み頂く前に、まず明確にしたいのですが、あなたのお悩みは、以下、どちらでしょうか?
| ① 一般タイプ (10人に2~3人) | 頭皮が臭くなる悩み |
| ② 特殊タイプ (1000人に1人) | 外に出ると髪が生臭くなる悩み |
上記1の方は、この記事は特殊過ぎるので合致せず、当サイト第1部が合致しています。
上記2の方は、この記事(第2部)が合致しているので、ご自分の悩みと照合しながら読んで頂ければと思います。
少し分かりづらいので、私が体験した、頭が臭い2種類の症状を以下の通り整理します。

髪が生臭い【私の症状】

・私は、中学2年(13才)から、48才までの35年間、頭の臭い(頭皮というより髪が生臭くなる)に悩み続けました。
・私の場合、夏はまったく問題なく、冬のみに発症する、非常に特殊な症状です(人によっては春のみや季節問わず1年中)。
・この臭いは「〇〇の匂い」と適切な言葉で断定するのが難しいのですが、とにかく、良い匂いではありません。
・外に出ると髪から生臭い匂いが発生しますが、家の中で一日過ごせば匂いはそれほど問題にはなりません。
・また、数十分、時間が経つと、匂いは自然と消えたり、雨の日は匂いが比較的抑えられる不思議な一面もあります。
・私の症状は、非常に特殊で、一般の人が読んでも、まるでピンと来ない内容ですが、同じ経験者ならば、理解できるかと思います。
・それは、晴れた、風の強い日に外に出ると、髪が生臭くなります。「生臭い」と表現するのが適切なのか「魚臭い」と表現すべきか不明ですが、とにかく独特の匂いが髪や頭から発生するのが『頭髪異臭君』の症状です。
・雨の日や外に出なければ、あまり気にはならない症状。
・自分の周囲には、同じ症状の方がいないほど、非常に特殊な症状で、1000人に一人程度の希少性の高さと考えています。
・毎年、決まった時期に、決まった匂いに、悩まされ、他人にこの匂いがバレないようにする悪戦苦闘の日々。
・私はこの症状に35年間悩み、ようやく原因を突き止め、自力で大幅に軽減することが出来ましたので、同じ悩みを持つ方に対して発信しています。
・基本的に、この症状は何をやっても効果なく、お手上げ状態で(泣)、ネットにもその原因や解決策は出てこなかったです。
・皮膚科の門もくぐり、症状を説明しても理解されず、勧められた外用薬も残念ながら効果なく、足が遠のきました。
・そもそも、コンプレックス系の症状で病院に行くって、恥ずかしいし、勇気もいるし、人に隠したい悩みを勇気を振り絞って説明しても理解されず、挙句の果てに精神的な緊張で頭からの発汗もあり、冬の帰宅への道のりも悩ましく、解決策にたどり着くまでに、こちらが参ってしまう。
・冬の季節である10月~3月に髪や頭の生臭い匂いに悩む方が多いですが、春の季節である3月~5月に悩まれる方も散見されます。あるいは、一年中の方もいらっしゃいます。
髪が生臭くなる【私の悲しい出来事】
<生臭くなるニオイのせいで、千年の恋も冷める出来事を逆の立場ではっきり認識>

・私の青春時代も、悲しく残酷なものでした。
・私は小学生の頃は、スポーツが得意な、クラスでも目立つタイプでした。
・そんな私を、小学生の頃から好きで居てくれた同学年の女子生徒と、高校生時代の冬に電車で遭遇しました。
・残酷な冬の季節の夕方から夜、彼女は女友達と2人、よりによって2人とも、私が小学生の頃から知っている女子です。
・当然、降りる駅は一緒です。
・彼女達2人は、電車の中で私に話しかけるつもりだったのか、私に近寄って来るようでした。
・電車が停車しようと減速しはじめていた良いタイミングだったのと、電車が停車した後に上る駅の階段が、先頭車両から一番近い事もあって、私は逃げるように前へ前へと車両を移動しました。
・電車自体は完全停車しておらず、先頭車両のドアはまだ開かず、ドアの近くで待機せざるを得ません。
・結局二人に追いつかれ、その彼女はもう一方の女友達に対して、こう言いました。
・「なんか、、、、、臭くない?」と。
・私にとって、その一言はあまりにショックで、あまりに衝撃的でした。
・こんな現実が、実際に起こりうるのかと。
・一日にして千年の恋も冷めるような出来事を、逆の立場でハッキリと認識した、悲しくて仕方のない思い出、残酷な出来事、今から30年前の出来事ですが、今でも鮮明に覚えている、思い返すたびに胸が痛む過去の話です。
【ネットでの原因推定】
・ネットでは様々な情報で溢れ返っており、比較的効果があるもの、ないもの、ほんとうに玉石混交の世界。
・髪が生臭くなる原因を、『頭髪異臭君』の経験者でもない方々が、『頭皮脂君』向けに色々と説明され、『頭髪異臭君』にとって、本当に何が良いのか、何が効果的なのか、分かりづらい世界にもなっています。
・髪が生臭い症状に悩む方々に原因を色々と説明しているようですが、勿論、私として完全に否定はしていないです。
・例えば、お風呂後にドライヤーで髪をきちんと乾かさないと、確かに、髪や頭の匂いは、悪い方向に行きますが、その対象が『頭髪異臭君』の場合、的が外れていると思います。だから解決できないんです。
・私がネットでうんざりと思ったものを、以下の通り列挙します。
睡眠不足、運動不足・食事のアンバランス・ストレス、シャンプーの不適切な種類の使用、洗髪手順の間違い、髪の予洗いやすすぎ不足、シャワーの不適切な温度、ドライヤー未使用による髪の生乾き、キューティクルの傷つき、縮毛矯正による毛髪の傷み、髪質や髪型、髪や頭皮の乾燥、紫外線や排気ガスの匂いの吸着、枕カバーの未洗濯、自慰行為、フケ、ホルモンバランスの崩れ、自臭症。
・私も、時間とお金の許す限り、ネットで紹介されているものを色々と試しましたが、失望の連続。要は『頭髪異臭君』向けではないのです。
【私が当初疑ったもの】
・『頭髪異臭君』は、「何がなんだか訳がわからない、でも冬は髪や頭が生臭いという事実がある」の状態が続いているかと思います。
・私もそうでした。35年間もです。当初、私が疑ったものとして以下大きく4つありました。
①ジヒドロテストステロン(思春期からなので)
②アトピー性皮膚炎(赤ん坊の時に経験したらしい)
③頭皮多汗症、脂漏性皮膚炎(頭の脂が比較的多かったので)
④角栓様物質、脂汗(頭皮の角栓の詰まりや脂汗)
・この症状の好転体験ができた今、原因は違うもののように思います。
髪が生臭くなる【私の過去の経緯】
・マンダム「モワトレ 薬用デオドラントショット」の販売中止で一念発起
・2021年までマンダムさんから、髪や頭の臭いを抑制する医薬部外品の「モワトレ薬用デオドラントショット」というスプレータイプの商品が出ていました。髪や頭が臭い悩みを持つ、自分史上とても良かったです。残念ながらその殺菌成分である「リゾチーム塩酸塩」が卵由来で、卵アレルギーを持つ方がアナフィラキシー症状を起こす健康被害が数件あり、残念ながら販売中止。
・髪や頭の臭いに悩む人にとって、この販売中止は非常に深刻だったかと推察します。
・更に、幸か不幸か、2カ月ほど先でしたが、突如、私の仕事でビックイベントが予定されてしまいました。その内容は、秋から冬の、気温も低く、冷たい風も強くなり始めるであろう、冬の空の下で数十分ほど立ち待たされた後、迎えに来る車に乗車して、乗車員みんながぎゅうぎゅう詰めになって車で移動するイベントです。
・しかも、その中の一人は、私の人生で最も苦手とする人物も紛れ込んでいます(ひょ、ひょえー)。
・この症状に悩む皆さんは、このイベントの厳しさをご理解頂けますよね?
・最終的にこのイベントはお流れになったのですが、当時の私は、完全に、背水の陣となりました。
・「本気で、自分で、何とかして、この原因を突き止めて、解決策を見つける!見つけてやる!!」という強い覚悟が出来た出発点となりました。
・自分が背負ったこの不運を心から呪ったりもしましたが、とにかく、この摩訶不思議な症状の問題を解決しなければ、自尊心の崩壊すらありえるため、本気でこの『頭髪異臭君』のメカニズムの解明と対処法を目指しました。
・お陰様で、何とか大幅に軽減できました。
・『頭髪異臭君』を大幅に軽減した後に問題となる『頭皮脂君』についても、自分なりに楽しみながら仮説をあれこれ立て、検証しました。
・『頭皮脂君』に対しては、様々なシャンプー商品などを自らの体を使って、人体実験の繰り返しです。
・匂いを何とかしたいと心から願うのが、私の強みであり、武器と言えます。
・色々試す前に、ネット調査で自己防衛のためにリスクを極力排除することに努力もします。
・想定される匂いのメカニズムを踏まえ、自分なりに仮説を立て、検証を繰り返す。
・ダメなものはダメ、と切り捨てていく。
・常識的な考えを意識的に取っ払うことにも配慮。
・色々な組み合わせを考え、勇気をもって実行し、本当に効果のあるものを追求していく。
・乗り越えるのが難しい大きな問題ほど、1つ1つ細かく分解して、ハードルを下げて、一歩でも前に進む。
・従来とは全く違う、新しい概念を取り入れて、新たな解決案を模索する。
・ロジカルな思考を心掛け、仮説と検証を重ね、勇気を持ってやってみる。
・こういった考え方のベースが無いと、大きな問題ほど解決できないと思います(偉そうですいません)。
・ただ、事実そうすることで、『頭髪異臭君』から『無臭君』の一歩手前、普通レベルに近づき、今こうして皆さんに発信している状況です。
髪の臭いが発生する主な原因
髪や頭の臭いは単純に「頭皮の皮脂汚れ」では説明できません。私の体験と調査を踏まえると、次のような複数の要因が重なって発生していると考えています。
➊ 外気中の空中浮遊細菌の髪への影響
外気中には空中浮遊細菌(グラム陽性菌:マイクロコッカス、スタフィロコッカス、グラム陰性菌:シュードモナス、胞子形成菌:バシルス等)が含まれており、髪に付着します。いずれも土壌由来の細菌で、晴れた風の強い日は空中浮遊菌が髪にくっつきやすく、雨の日は細菌が浮遊できず地面に落とされるため髪からの不快臭が軽減します。天候による髪の不快臭の強弱は、多くの方が体感としてご存知かと思います。
また、毛髪側・頭皮側は、腸内環境の乱れによるガス成分や代謝産物、皮脂および頭皮の真菌(マラセチアやカンジダ真菌)と相互作用を起こし、独特の臭いを生じさせている可能性があります。
➋ 頭皮由来の真菌・皮脂成分と腸内環境の関与
臭いは頭皮表面の話だけでなく体内からも関与します。腸内環境の乱れによるガス成分や代謝産物が、血中に溶け込み、全身を巡り、頭皮の皮脂やガスおよび真菌が、毛細管現象のように毛先に向かって髪へ移動します。時間経過とともに毛先にこれらが移行し、10時間で1〜2cm、20時間で2〜4cmと進みます(あくまで目安で、皮脂の過剰分泌体質の場合、もう少し移動距離が多いかもしれません)。
また、「頭髪異臭君」の冬型では、温度上昇が不快臭の増幅装置となり、夕方〜夜にかけて臭いが強くなる傾向があります(通年型は様相が少し違うようです)。
❸ 腸内+頭皮の「二面ケア」が重要
体臭の原因は腸内環境と頭皮表面の両方にあり、どちらか片方だけのケアでは好転は難しいと考えています。別記事で好転体験のための具体的な対策(腸内ケア・頭皮ケア)を紹介しています。個人的には抗生物質により善玉菌が少なくなり日和見菌だったカンジダが増殖して発症する、腸カンジダ症を私の場合は考えています。
➍ 社会的理解不足と標準治療の限界
「髪が臭う」という症状は一般常識の外にあり、医学的にも理解されにくいのが現実です。皮膚科診療ガイドラインには「頭皮臭・毛髪臭」という概念自体が存在せず、標準治療の枠組みからも外れています。
そのため、皮膚科医やネットの未経験者の意見だけに頼るのではなく、オーソモレキュラー療法や栄養療法へのアクセス、自らの情報収集、ChatGPT(有料版かつ最新)のような横断的かつ体系的な知識ツールの活用(皮膚+腸+肝+代謝+栄養)が、回復への鍵になると私は考えています。
(ただし、有用性はあくまで「使い方次第」です。入力情報が少なかったりすると時々トンチンカンな回答をするケースもありますが、事前に与える情報の質と量に加え、単発で終わらず多角的に掘り下げて質問することが重要です。結局のところ、質問力と理解力が成果を左右しますので、あくまで自己責任です)
別の記事で詳細の対処法をご案内していますので、確認してみて下さい。
